お子さんがご自分で洋服が着られない、靴が履けない、食事を1人で食べられないと悩んでいる保護者の方は少なくないのではないでしょうか。
現代の生活環境は様々な生活用具が自動化、軽量化し、便利になった反面、幼いうちから手先・指先を使う機会は徐々に減ってきています。
例えば昔は水道のハンドルも指先に力を入れてひねり、水の量を調整し、止めるときも力が必要でしたが、現代では軽いレバーを上下に動かすだけで済みます。ドアノブや、様々なスイッチもどんどん簡易な物に進化しています。
お子さんそれぞれの個性によって様々な理由が考えられますが、まずは手の巧緻性や柔軟性を遊びの中で身につけることから始めてみてはいかがでしょうか。
身近な日用品で出来る遊びをご紹介します。なんでも真似したい盛りのお子さんにとって、大人のすることはやってみたい大好きなことですから。
つまむ力・・・・おうちの方が洗濯物を干したり、しまったりしているときに洗濯バサミを持たせてあげましょう。「このハンカチをとめるのを手伝って」と洗濯バサミを渡したらお子さんも喜んでやってくれるはずです。洗濯ばさみをワニに見立てて親子でパクパクして遊んでも楽しいですよ。
押す力・・・・・お菓子の箱などについてくる緩衝材(プチプチ)を親子で親指や人差し指で押して楽しんでください。緩衝材に模様をつけてつぶすのも楽しいです。またおうちに低反発の枕やクッションをお持ちでしたらグ―っと押して「何の形に見えるかな?」と遊んでも楽しいですよ。
両手の協応力・・広告チラシなどに少しだけ裂け目を入れてあげて「ビリビリ~」など声を出して裂くととても楽しいです。何枚か裂いた後は両手で丸めておにぎり作り。ぎゅっと力を入れて硬くしてボールにして遊んでもよいですね。
他にも、お子さんが楽しく手先の力をつけていくことのできる生活用品がいっぱいです。どうぞお試し下さい。こうした生活の中での経験の積み重ねによって「できない→できる」になっていきます。
どうぞ焦らず、無理強いせず、ゆっくりと成長を促してあげましょう。
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